GAT2019のガイスターAI大会に出場し, 優勝しました

GAT(Game AI tournaments) とは,Game AI の強さを競う大会で,今年が第4回の大会になります(GAT2019のページ).ここでの「ゲーム」は,デジタルカーリングからターン制ゲーム,さらにミニ四駆までと幅広く 取り上げられています.取り上げられているゲームの一つが「ガイスター」です.ガイスターは,wikipedia の記事によると,1982年に ドイツ で発売されたボードゲームであり,その年の ドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされており,その後も何度も再販が繰り返されている,根強い人気のゲームと言えるかと思います.ガイスター自体は, 6×6のマスからなる盤面状に 2種8個のコマをお互いに種類がわからないように配置し取り合う,不完全情報型のゲームです.

ガイスターAI大会はGPW(ゲームプログラミングワークショップ)2017から行われており,今回が4度目の大会となります.過去の大会ページはGPW2017, GAT2018, GPW2018にあります.今回の大会も委員長の橋本剛先生により公開されています(ガイスターAI大会
GAT2018

前置きが長くなりましたが,2019年3月10日に電気通信大学にて開催されたこのガイスターAI大会に,B3の伊藤雅士さんが中心となって作ったプログラムStrongStrongMasashi(
伊藤雅士,大久保壮浩,木谷裕紀,小野廣隆(名古屋大学) )で出場し,見事優勝を果たしました.このプログラム作成は情報文化学部の3年生対象のセミナーで取り組んだものです.

第23回ゲームプログラミングワークショップへの参加&受賞

11月16日から18日まで3日間に箱根セミナーハウスで行われた第23回ゲームプログラミングワークショップに参加し, 6月に行われた第40回ゲーム情報学研究会における発表に関して若手奨励賞の授賞式に参加しました. また, 「手札公開で行うババ抜きについて」という題目で発表し, この発表の結果, 研究奨励賞を受賞することが決定しました. この表彰は来年11月8日から10日に予定している第24回ゲームプログラミングワークショップにて受賞予定です. 普段参加している分野と異なる研究会で刺激を受けました.

山中寿登さんのスケジューリング学会奨励賞の受賞

山中寿登さん(M2)のスケジューリング学会奨励賞の授賞式がスケジューリングシンポジウム2018で行われました.受賞は,昨年のスケジューリングシンポジウムでの発表「外平面グラフに対するKollerのL(2,1)-ラベリングアルゴリズムの計算時間解析とその改善」に対するものです.

この研究は,Kollerによって提案されていた外平面グラフに対するL(2,1)-ラベリングを行う多項式時間アルゴリズムの計算量解析を精緻化した上で,さらにいくつかの高速化アイデアを組み込むことにより,Kollerの解析による計算量O(n^1001)をO(n^16.5)程度にまで改善したというものです.

山中さん,おめでとうございます.

情報科学ワークショップに参加(+大久保さんの受賞)

昨年度に引き続き,一同で情報科学ワークショップに参加してきました.

今年は福岡県飯塚での開催,参加者も70名を超えるとのことで大変盛況でした.
小野研からは以下の発表をしてきました:

社会的距離に基づくグラフ最適分割の計算量(⼤久保 壮浩)
⼿札公開ババ抜きの最適戦略(⽊⾕ 裕紀)
カード組を⽤いた正論理関数の安全な計算について(迫⽥ 賢宜)
グラフ制限下のヘドニックゲームにおけるナッシュ安定性判定のPLS完全性(前井 康秀)
弦グラフ関連クラスにおける拡散競争ゲームのナッシュ均衡の存在性(福薗 菜央佳)
閾値付影響ゲームにおける最適反応計算の複雑度とグラフクラス(⼭中 凛奈)

ちなみに,OBの土中さんの発表もありました(有向辺⽀配集合問題の核と近似)

そして,ワークショップの最後で良い発表に与えられる「優秀プレゼンテーション賞」を大久保さんが受賞しました.おめでとうございます.

第40回ゲーム情報学研究会への参加&受賞

記事が遅くなってしまいましたが6月末に高知県高知工科大学永国寺キャンパスで行われた第40回ゲーム情報学研究会へ参加し,  「8切りルールを含む二人単貧民の必勝判定問題」の題目で発表してきました。またこの発表の結果, 若手奨励賞を頂き, 11月16日から3日間神奈川県で行われるゲームプログラミングワークショップにて表賞が行われる予定です。今後も研究室メンバーでのゲーム情報学研究会への参加を増やしていければと思っています。

最適化とその応用: 未来を担う若手研究者の集い 2018 に参加 & 福薗さんの受賞

記事が遅くなってしまったのですが,最適化とその応用: 未来を担う若手研究者の集い 2018に参加してきました.主に学生が発表する研究会ですが,レベルが高いものも多く,とても勉強になり,また刺激も受けました.

小野研からの発表は,次の3件です.

山中寿登∗, 小野廣隆
題目: 単位円グラフに対する L(2, 1)-ラベリングの近似アルゴリズム
概要: 周波数割り当てなどへの応用から, 単位円グラフの最適な L(2, 1)-ラベリング問題が研究されている. この問題に対して, 本発表ではこれまで知られていた近似比 12 を改善するアルゴリズムを提案する.

福薗菜央佳∗, 小野廣隆, 木谷裕紀, 土中哲秀
題目: スプリットグラフにおける 2 人プレイヤー拡散競争ゲームのナッシュ均衡の存在性
概要: 拡散競争ゲームとは, 社会的ネットワークを通じて情報が順に拡散して行く様子を, グラフ上にゲームとしてモデル化したものである. 本研究では, スプリットグラフにおけるナッシュ均衡の存在性について考察する.

木谷裕紀∗, 小野廣隆
題目: 手札を公開で行うトランプゲーム「ババ抜き」に関する考察
概要: 全国的に認知度, 人気が高いトランプカードゲームの一つであるババ抜きは不完全情報ゲームであり, 戦略性はあまりない. 本研究では手札公開で行う完全情報の「ババ抜き」ゲームを定義し, その最適戦略について考察した. また, プレイヤー4 人以上のときすべてのプレイヤーが最善をつくすと「千日手」が発生して引き分けとなる局面が存在することを示した.

この発表の結果,福薗さんが優秀発表賞を受賞しました.おめでとうございます.

土中哲秀さん(D3)が情報処理学会CS領域奨励賞を受賞

情報処理学会CS領域奨励賞は情報処理学会コンピュータサイエンス領域において,特に優秀な研究発表を行った若手会員,もしくは,それと同等以上の実績をあげた若手会員に贈呈される賞です。2017年9月17日,土中さんは,2016年AL-158(アルゴリズム)における研究発表「On the Maximum Weight Minimal Separator」が評価され,授与されました。

情報科学ワークショップに参加(+木谷さん,迫田さん,山中さんの受賞)

2017/9/4-6,第13回情報科学ワークショップ(http://www-masu.ist.osaka-u.ac.jp/wtcs2017/)に参加してきました.D3土中さん,M2木谷さん,M1迫田さん,山中さんが発表してきました.

上記リンクにもある通り,山中さんが優秀研究賞,木谷さん,迫田さんが優秀プレゼンテーション賞を受賞しました.おめでとうございます.